大型映像とは
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事務局長note
2005年9月23日(金)  GSTAボストン5日目
藤元邦彦氏(サントリーミュージアム)特別表彰される
 
 さて本日がGSTAの最終日、5日間というの長丁場、何とか体調も崩さずフィナーレを迎えられそうです。この一週間、多少の雨はありましたが思ったより気温も高く、過ごしやすい陽気でした。毎日、盛りだくさんの内容でホテルとシアターを行ったり来たり、例年に比べ新作試写が少ない分、会議やセッションがてんこ盛り状態で、来年からは春秋それぞれ3日間と決められたが、海外から両方参加するのは費用の点でも大変である。

 この日は8時15分から全体会議が行われたが、集まりはイマイチ、LFCAとの合併話に終始して、どうでもいいことにわれもわれもと意見を言うモノだから、収拾がつかないうちに時間が来てジ・エンド。このあと「シネコン/単館のための草の根マーケッティング戦略」「大型映像の新たな発見―教育現場の課題に応える」などのセッションが開催された。

 午後からボストン科学博物館オムニマックスシアターで3Dの3作品が2Dドームでの試写、画角が変わると作品の趣も随分違う、そして試写会の最後に日本から唯一出品された「鉄腕アトム:10万光年の来訪者イグザ」の試写がおこなわれた。

プレゼンテイターは手塚プロダクション著作権事業局長の清水義裕氏「この作品のベースは日本の偉大な漫画家、手塚治虫の原作を、フルアニメの大型映像作品にしたもので、作品を通じてこどもたちに宇宙や科学技術に興味を持ってもらえるものと期待している」

「今月で終了する愛知万博でもポケモンなどのアニメの主人公が一番の人気で、アニメの大型映像化の可能性が出てきている」と結んだ。上映後の観客の感想は「今度は是非、英語版で見たい」「音楽がとっても良かった」などの意見が寄せられていた。

 そして最終日のハイライトは夜のパーティ、ドレスコードが定められており着飾った面々がホテルのプラザボールルームへ、300人以上が着席しての華やかなパーティで、まずGSTAアワードレセプションでは最優秀作品賞に「フォース・オブ・ネイチャー」が選ばれた。

そしてなんと次に、サントリーミュージアムのベテランプロジェクトニスト藤元邦彦さんが特別表彰の栄誉に輝いた。藤元さんは世界で最初のIMAXのプロジェクトニストで、1970年の大阪万博・芙蓉グループパピリオンで「タイガーチャイルド」を上映した映写技師さん。

その後も日本中の博覧会のIMAXシアターで腕をふるい、1992のセビリア万博では海外遠征も、この間、たくさんの大型映像のプロジェクトニストを育て「ふじもとパパ」の愛称でみんなに慕われているマエストロである。

GSTA会長のエミリン・コスター氏が藤元さんの経歴を紹介すると会場から驚きと賞賛の声があちこちから聞こえる中、藤元さんが登壇、クリスタルの記念オブジェをコスター氏から手渡され、その場で謝辞を

「本日はこのような場にお招きただきありがとうございます。まず、私がこの場におることが場違いかと思っております。しかし現実でありますので、僭越ですが私事を少々述べさせて頂きます。

 約50年間、映写オペレーターとしてたずさわって参りましたが、丁度、35年前1970年に日本で開かれました、EXPO70大阪でIMAXに出会いました。それから日本全国、数カ所の博覧会その他で仕事を勤めて参りました。1985年のつくば博を機にサントリーさんと縁を持ちました

1994年からは大阪にオープンしたサントリーミュージアムでの勤務となりまして今日に至っております。私のモットーとしてまいりました事、それは大切なお客さんに不愉快な思いをさせてはならないということです。また映写機が不機嫌を起こし時々トラブルが発生したときには、何故だろう、原因は何処かと悪戦苦闘が始まります。

ついにIMAXに連絡をとりご足労をお願いしとこともありました。世の人びとの常に言われる言葉ですが、自分一人の力では何も出来ません。大勢の人達に支えられ自分も支えていかなければならない一人である事に気付かされております。本日、微力な私、藤元がこのような賞を戴くこと、身に余る光栄でございます。IMAXという会社、サントリーという会社、それぞれの方々には温かく接して下さったこと、私の生涯に深く刻み込まれる事でしょう。

私にとって大型映像機とはと聞かれましたら、我が子のように愛しい物体であり、立派に生きる姿であると申し上げても過言ではないと思っております。最後になりましたが大型映像のますますの発展とご繁栄を心から祈っております。本日はありがとうございました。」と人柄があふれるスピーチに、会場全員スタンディングオベーションで栄誉をたたえた。

5日間にわたったGSTAの掉尾を飾った藤元さんの特別表彰に日本からの参加者も幸せな気持ちのお裾分けにあずかることができた。今回はGSTAとLFCAの統合など激変期のコンファレンスで収穫も多々あった。北米、ヨーロッパ、そしてアジアと3極構造が現実のものになってきており、「日本をあきらめない」イヤイヤこれでは惨敗なんで「改革を止めるな」のこころいきで前進あるのみだ。


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