大型映像とは
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事務局長note
2004年8月19日(木)
『ディープ・ブルー』これってIMAXの二番煎じ?
 標題の映画「ディープ・ブルー」がヒットしている。ただいまご厄介になっているD&Dピクチャーズさんの真向かいが回転ドアで超有名になった「六本木ヒルズ」。このヴァージンシネマの3スクリーンで上映しているのが海洋ドキュメンタリーDEEP BLUE。字幕スパー、吹き替え版と両方ありどちらも幅広い客層が詰めかけている。イギリスBBCでオンエアした「BLUE PLANET」の劇場版で今まで見たこともない、強烈な海の世界が90分間くりひろげられる。
「製作7年、撮影フィルム7000時間、ロケ地200カ所、世界で一度だけの冒険がはじまる」パンフレットのイントロはこんな感じだが、オープニングの海鳥の乱舞に始まって、砂浜のコメツキカニの大群。極寒の南極、風速45mに耐える皇帝ペンギン。3ヶ月間断食状態で卵を暖めつづける。男はつらいよ!そのもの。そして氷に閉じこめられたシロイルカの群れを襲うホッキョクグマ。わずかに残った氷のワレメに呼吸のため次々上がってくるシロイルカ。八景島シーパラでお馴染みのベルーガがウジャウジャいる。これに飛びかかるホッキョクグマ。シャチの奇襲を受けるオタリア(アシカ)のこども。満潮の潮に乗って砂浜めがけて突進してくるシャチ。捕獲したオタリアのこどもを食いちぎり、放り投げるシャチの群れ。そして極めつけはコククジラの親子を襲うシャチ。こどものクジラを取り囲み上に乗って溺れさせてしまう凄まじさ。ここには決して、名古屋港水族館では見られない“海のギャング・シャチ”の姿がある。

 このほかにもイワシの大群がハンターを察知してボール状の塊となって逃げまどう。これに突っ込むオニミズナギドリ、びゅんびゅん飛んでくる魚雷のようなキハダマグロ、大きなツノを持ったマカジキ、最後は体長18mのイワシクジラまで出てきて、例の小魚の補食シーンをアップでこれでもかと続ける。このほか神秘的なサンゴの楽園から深海まで命がけのカメラマンたちによって撮られたえりすぐりの映像がつづく。

 ただこのシアターのスクリーンサイズが20.2×8.4m、座席数652。高さは足りないが所沢航空発祥記念館のIMAXと大差ない大きさ。35mmのフィル撮りではどうしても画質が悪い。特にIMAXを見慣れてるものには「なにコレ!」というぐらいザラついている。そしてIMAXで見たことのあるようなシーンが次々出てくる。「アラスカ」「サバイバルアイランド」「リビングシー」「グレートバリアリーフ」「ブルーオアシス」IMAXの持つ、啓蒙的、教育的なおせっかいな部分を排除して、尺かせぎのマイナーな研究者の登場は一切なしで、ハイライトシーンを90分で再編集し、音楽とSE、説明的にならないナレーションでくくれば大ヒット間違いなしである。『WATARIDORI』につづいて正当派ドキュメンタリー『ディープ・ブルー』が客を集めている。この後はレンタルDVDやセルDVDでも利益の確保を狙うようだ。思い切ったテレビCMが50才代の熟年夫婦まで六本木に足をはこばせているのなら、3匹目のドジョウもいそうである。



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