2003年2月19日(水) 『フィルムフェステバルの減少』 |
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IMAXのマネージング・ディレクター ロロン・オリス氏に、JSTC以来だから3ヶ月ぶりに会った。いつもながらスマートな身のこなしで熱くIMAXの将来性を語ってくれた。将来性とはもちろん前途洋々という意味である。北米での「アポロ13」や「スターウォーズ・エピソードII」(SWII)の成功事例をあげながら、日本でも今年中にSWII
がかけられるように調整中とのことである。今年のJSTCの目玉として是非、SWII
にオープニングを飾っていただくことを期待したい。
さて各シアターとも来年度の上映作品を確定する時期を迎えている。切りつめられる予算のなかで、何とか人を呼べる作品を選定しようと苦労している。以前から限られた予算で大型映像をてっとり早く知ってもらう手段として「フィルムフェステバル」を各シアターとも開催している。GWや夏休みの定番行事の感すらある。ロロン・オリス氏曰く、「世界的にみて「フィルムフェステバル」を開催するシアターが減少している。これは10日〜2週間位の間に5〜10本もの作品を上映す労力(広報、宣伝、運営)を考えると、複数の新作を長期に上映するケースの方が確実に集客アップにつながっている。フィルムフェステバルの場合、どうしても旧作中心になってしまうが、現在は年間10本以上の新作がコンスタントに製作されている。この環境下では、集客力のある新作にエネルギーを特化した方が効果的」ということらしい。
ただ日本においてはIMAXのブランドイメージはいまだ確立しているとはとても言えず。かければ確実にあたる作品?(ほしいですね)も・・・教えていただきたいのが実情だ。ロロン・オリス氏曰く、「IMAXの直営シアターの成績がことのほかいいのは、徹底したブランドイメージづくりとマニュアルを遵守していることにある」と力説する。「何を上映するかの意思決定を早くして、少なくとも半年前から予告編を上映し、マスメディアへの露出を仕掛けていく」。これって日本の公営館のアキレス腱と直結している。意思決定のプロセスの煩雑さと時間がかかること、ハナから広報宣伝予算が計上されていない。2年ごとに変わる担当者と「余分なことはしない」という基本姿勢。そして結果について誰も責任をとらないなどなど。
2年前にシアトルのパシフィック・サイエンスセンターを訪問した、ここは3D、2Dと2つのIMAXシアターがある。公営だが積極的に民間の資金を導入しており3Dシアターには「ボーイング社」の冠がついている。丁度、「エクストリーム」の招待試写会が開かれていた。館長のジョージ・モナハン氏(教育学のDrでプロフェッサー)が招待した人々にIMAXの素晴らしさと上映作品の要点を子供達にもわかるように、ユーモアを交えてプレゼンしていた。前列にはハンデキャップを持ったこども達やお年寄り。後列には市内の先生方が詰めかけていた。マスメディアもテレビ3局と新聞社、雑誌社が10社以上来ており、受付ではプレス関係者の控え室も用意されコーヒーとクッキーの軽食も提供されていた。とにかく館長自らが精力的に動いて招待者に自分の科学館を売り込んでいる。そしてなんとか好印象を持ってもらおうと中長期のビジョンを語っている。
間近で拝見して、これには頭が下がりました。モナハン氏曰く「皆に支持され評価されなければ、科学館は存続しない。IMAXも私が生涯教育に有効だという信念があるからつづけている。つづけるためには知ってもらわなくては、そのためには自分でマスメディアに売り込むのは当然」と、こともなげに語っていた。このモナハン氏、シアトルでは5指にはいる知識人である。パシフィック・サイエンス・センターの館長になって10年以上。CEOとして経営全般に責任を負っている。「一意専心」を身をもって実践している。
話が標題の「フィルムフェステバル」から横道にそれてしまったが、公共施設のトップを公募で選ぶ自治体も出てきている。手間を惜しまずいいとおもわれることは前例主義にとらわれずチャレンジしていただきたいものだ。
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