2003年1月20日(月) 『出色のJSTC2002レポート』 |
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GWと云う雑誌をご存じだろうか。「月刊コンピューターグラフィックスワールド」(発行・発売:株式会社アイ・ディ・ジー・ジャパン)というCG制作者向けの専門誌である。A4版160Pほどで公称5万部。この2月号に大口孝之氏(映像クリエイター/ジャーナリスト)が「JSTC2002レポート大型映像の新たな可能性」と題して4ページの記事を執筆している。この中身がすこぶるいい。JSTC2002で上映された17本の作品を「立体映像作品」「ドキュメンタリー」「エンターテイメント作品」「巨大スクリーンでの長編作品上映」に分けて制作者側に軸足を置いた詳細なレポートを実現させている。その一部を紹介すると「大型映像の観客動員はどうして減少していったのか」の項目では映写システムの優れた特徴を上げながら、一方、「ズバリ」コンテンツに魅力はないことが指摘されている。いわく@演出が単調Aストリー性がない。どうしてこうなるのかは、制作上の問題点として@カメラが大きく、重く、機動性に欠けるAカメラが高価であるため同時に複数のカメラが使用できないB撮影コストが大きいため、大量のテイクを撮影して編集時に良いショットを選ぶ作業が、あまりできない。CCG/VFXの作業もコストの問題で、使用量が制限される。 こうなると、良い作品がなかなか生み出されない背景が見えてくる。そして「技術的制約」以外に「大型映像はこうあらねばならない」というスローテンポを重視した演出手法に捕らわれすぎている点が指摘されている。そこで「ディズニーの挑戦」や「35mmの大型映像化」で35mmブローアップ版の「アポロ13号」の早いテンポの画面構成が違和感なくIMAXサイズでも楽しめることを上げ、現状の沈滞ムードを一蹴するには、手持ちカメラやスティディカムの映像も積極的に取り込みデジタル技術でIMAXバージョンにすることが突破口になることを示唆している。とにかく一読をおすすめする。
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