大型映像とは
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LFCA 2004 レポート
(株)D&Dピクチャーズ 豊川隆典
2004年LFCA Conference & Film Festivalが、4/28-30の3日間、早くも夏のような日差しがふりそそぐロサンジェルスで開催された。ユニバーサル・シティー・ウォークIMAXシアターとユニバーサル・ヒルトンホテルがメイン会場となって密度の濃い大型映像のフィルムフェスティバルが行われた。
■2004/04/28(木)
日本国内とは異なりラージフォーマットのビジネス関係者は、相変わらず元気が良かった。
デジタル化への波は、確実に来ることを見据えているが、現実的にはまだ、ラージフォーマットレベルでの再生は不可能なため、リアルなところでの現状維持が目立った意見だった。
また、昨年、100本以上に及ぶ「マトリックス」の70mmフィルムプリント現象の影響によるが、FOTOKEMが70mm現像業務を開始するなど、日本とは逆現象である。
その楽天的な背景には、アメリカでは、国が科学技術振興のためにラージフォーマット制作に、過去数年は、企画が通れば、1作品につき平均$220万ぐらいの資金援助(National Science Foundation)がなされており、今後の「ダイノソー」や「ブレインパワー」も資金が提供されたそうである。<完成すれば返却しなくてよい>

また劇場関係者ではユタのシネオーナーの話を抜粋すると、I-WARKSを入れているが、IMAX作品を上映できないために、現在、ヒットしている「NASCAR3D」等もかけられず残念である、過去、最高にヒットしたのが「エベレスト」であったとのこと。
また、国内からは、(株)先端映像研究所のプロデューサー奥平氏が「ゴジラ」の大型映像化に向けて海外の制作・シアター関係者へのPRやコミュニケーションが積極的におこなわれていた。日本発のスケールの大きな大型映像作品として関係者に大いに期待されていた。また、今後のデジタル映像の高解像度化にむけてオリンパス(株)IS事業プロジェクト関係者によるデジタルワークショップシンポジウムもおこなわれた。解像度3840×2160の取り込みが可能なデジタル・ムービー・カメラによる試写も行われたが、ラージフォーマットでのデジタル化にはまだ研究課題があるとのこと。
◎基調講演 フランク・マーシャル
*映画「レーダース〜秘密のアーク〜」、「カラーパープル」、「シックス・センス」、「シービスケット」、大型映画「オリンピック・グローリー」「ブラックスタリオン」のプロデューサー

「IMAXのような教育的映画は必要であり、ハリウッド映画とはまた違ったものである。ただ、今、大型映像が混乱しているのは、IN、ONの問題で、70mmで撮ることと、70mmで上映することが、単に手段に過ぎないのに、特に観客も含めて、商業映画と教育映画の違いが明確でなくなってきていることである。」
◎試写「The Young Black Stallion」
主人公の女の子がなんとも言えず魅力的。
世界中のファミリーに愛されるディズニー作品として、非常に分かり易いシンプルなストーリー展開で、少女と黒馬の交流が描かれていた。エスニックな異郷の地のお話として、アラビアンナイトの世界を彷彿させてくれる。映画を見た後で、時代背景や場所の設定、物語の成立などに花を咲かせるのも一興。
◎試写「Roar:Lions of TheKalahali」
従来の動物ドキュメンタリーとはことなり、それぞれの動物のキャラクターや習性が筋の上で上手く描かれているので、観客側が動物達に感情移入できて楽しめる演出になっている。特にアフリカ、カラハリのライオンの世代交代を物語口調で解説しているために、ドラマチックな印象を受けた。
特に象が登場するシーンなどでは、音楽効果もあいまって非常にユーモアーをもって堂々と描かれている。
色調が全般的に枯れ草色だが、それがカラハリの世界なのだろう。
画質に多少のバラツキがあるが、フォーマットの異なるフィルムをすべてデジタル処理によって行っているためで、逆にそのデジタル技術の魅力は大いに活用されている。大草原の星空夜景シーンなどは新鮮である。
◎試写「Virtual Actor」
前半、20分ぐらいがボクシングシーンで殴り合いなどがあるが、とてもエンタテインメントとして楽しめる。3Dシアター向きの作品である。
ただし、後半、20分は、登場人物(CG)が出てきてCGアニメーションの制作プロセスをキャラクターを登場させて学習する構成になっている。ただ場所設定が変わらない分、幾分、長く感じることもあるがCGに興味がある人にはとても興味深く見られるだろう。
◎試写「NASCAR 3D」
サーキットファンにとっては、非常に面白い作品でスリリングな映像演出はさすがにIMAX3D作品である。
車のディテールがよくわかるのも、3Dならではの映像表現である。

■2004/04/29(金)
◎試写「Hubble:Galaxies Across Space and Time」(ショートフィルム)
Distributed by:Space Telescope science Institute

ハッブル望遠鏡で取り込んだ銀河をデジタル加工処理して3次元宇宙空間に配置。そのなかを主観移動していく非常興味深いショートフィルム。
プラネタリウムと連動した扱いでは非常に受けそうである。
(DKPに確認したところオーダーすれば廉価でプリント購入は可能とのこと)
◎試写「Sacred Planet」
非常に実写と音楽が美しい作品である。「ドライビング・ミス・デイジー」や「ガンジー」の監督が、世界中の秘境と人々を、モーションコントロールカメラを多用して捕らえた、いかにもIMAX映画の典型。堂々としているが、デジタルを見慣れた人や、過去に万博で自然映像を見慣れた関係者には少々、従来の手法の延長と思われるかもしれない。
テーマ的にもお説教にならず明るさを持ち続けていること、そして、ないよりも音楽の美しさがひきたって、個人的にも大好きな作品である。
◎オプション「SHREK 4-D」(ユニバーサル・スタジオ アトラクション)
CG映画「SHREK」のアトラクション施設を見学。
プレショーも非常に魅力的で、注意事項なども人の案内は一切なく、複数の組み合わせた映像で見せきってしまう。
本編は、ライドに、映像に合わせて水が飛び出してきたり(水鉄砲のように前の座席の穴から飛び出してくる)背もたれから風が吹きかっかったりしながら、彼女を救い出すストーリーである。
おそらくHDデジタルの3D映像だろうが、立体になるとフィルムもHDも分からないのが現実だ。

■2004/04/30(土)
◎試写 firms in prodauction関係試写(プログラム参照)
<印象深いもの>
XENO QEST(IMAX)
宇宙の知られない生命の起源や進化
BRAINPOWER(nWAVE)
human body的なデジタル表現による脳の不思議
VIKING(S・K・E)
デジタルによる今までにない歴史アドベンチャー
◎試写「Forces of Nature」(事後会話)
火山活動、地震、トルネードを扱った自然の驚異をスケール大きく描いている。
3種類の題材が混成さた構成されているが、地球の外から見た地球と地表、そして地殻内部の世界は圧倒的に息を呑む。
「大自然の力、仕組み」を体感できるという意味でも、大型映像ならではの作品であり、科学的にサポートすることで、子供達への学習機能提供は十分な役割をはたすものと思う。
豊川 隆典
(株)D&Dピクチャーズ 豊川隆典




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